星空撮影にあると便利なグッズを紹介します!(その1)
7月22日に開催する「はじめての星空撮影講座in岩村」もおかげさまでお問い合わせ殺到中です。今回は、星空撮影講座ご参加をお考えの方に星空撮影にあると便利なグッズをご紹介します。この記事の内容は、スタッフが実際に使用した経験に基づく、独自の見解となっておりますのでご了承ください。
ソフトフィルター
星空の撮影には一般的に超広角レンズが使われます。見た目以上に星空の広がりと雄大な景色を撮ることができるのですが、星が小さくなってしまいどの星がどれなのかわからなくなってしまいます。ソフトフィルターを使うと明るい星が肥大し、星座がとてっもわかりやすくなります。ソフトフィルターにはいろいろな種類がありますが、とりあえず最初の1枚としてケンコーPRO1プロソフトンAワイドをおすすめします。ケンコーのソフト系フィルターにはAとBが有りますが、Bだと効果がきつすぎて、景色にもかなり影響してきます。Aタイプなら自然な感じで星が際立ちます。(PRO1プロソフトンはAしかありません。)サイズは、82mmを買っておけば、変換リング(ステップアップリング)でいろいろなレンズに使いまわしできるのでおすすめです。 |
ヘッドライト
星が良く見える場所は、真っ暗です。最初ははっきり見えない星々もだんだん目が慣れて次第にたくさんの星が見えるようになります。そんな中、普通の明るいライトを使って作業すると、せっかく暗闇に慣れてきた目も元に戻ってしまいます。赤色灯なら目に刺激も少なく、暗闇で使っても影響がほとんどありません。また自分だけでなく周りの人もまぶしくありませんので天体観測の必携アイテムです。右はカシムラ社のヘッドライト「シリウス」1,640円(税込)です。防水・白色/赤色/フラッシュ切替・単四電池(別売)で赤色なら約30時間持ちます。 |
USBレンズヒーター&モバイルバッテリー
夜の撮影の最大の敵「夜露」対策です。夜冷えたレンズに空気中の水分があたって急激に冷やされ水滴がついてしまう現象です。夏でもおこります。ヒーターを使ってレンズを温めることによってそれを予防します。モバイルバッテリーを電源とした電気ヒーターが主流です。ヒーターだけに消費電力が多いので大容量のバッテリーを用意しましょう。一晩使うなら10,000mA以上あると安心です。右は、ビクセン「レンズヒーター360」8,258円(税込)です。 |
木炭カイロ
USBレンズヒーターと同様です。中に入れる木炭にもよりますが、1回で一晩持ちます。安く済むことと電源を必要としないことが特徴です。個人的な使い方になりますが、ふくらはぎに使えるくらいの大きさの「サポーター」でレンズに括り付けて使用しています。大きさと形状の問題で、小さなレンズには不向きです。熱伝導効率もやはりヒーターにくらべて悪いようです。 |
ピントリング固定用テープ
星空撮影でもっとも失敗の原因になりやすいのがピント調整です。無限遠にピントを合わせるだけのことですが、いつの間にかずれてしまったりして、撮影中にカメラの液晶モニターで確認したときはいいなと思っていた画像も家のPCで見たら、目も当てられない写真ばかりだったなんてことがあります。ピントを合わせたら、テープで固定しましょう。そこでおすすめな物が「HCLパーマセルテープ(黒)」です。このテープは特殊な高級のりが使用されていて、しっかりくっつき、はがしてものり跡が残りにくいのが特徴です。遮光性にも優れ、簡易的に自作フードを作ったり、目印に使ったりといろいろ使えて便利です。1,414円(税込)とテープにしては少し高いですが、長さ54mありますので、使い方によっては一生持ちます。※ただし、レンズの構造によっては固定できなかったり、テープによってレンズの一部が破損する場合もありますので、ご心配の方はスタッフにご相談ください。また、このテープはハサミに弱く、はさみで切るとハサミがのりでベタベタになります。手でちぎって使うことをおすすめします。 |
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