雷を撮影してみる
雷の撮り方と必要なアイテムのご紹介です。
雷の写真
写真は、実際に撮影したものです。複数の稲妻が写っていますが、何枚かの写真を合成したものです。一見むずかしそうですが、「写すだけ」なら簡単にできます。ここでは、この「写すだけ」の方法をご紹介いたします。
撮影方法
場所は、室内で行います。落雷の危険もありますので雷が近い場合は、窓を閉めてガラス越しで撮影します。
方法は、長時間露光を連写することによって、いつ光るかわからない稲妻をとらえます。
今回撮影したときのセッティングは、シャッター速度15秒、絞り16、ISO感度100、焦点距離35mm換算約28mm(EF18-55mmF3.5-5.6ISIIのようなキットレンズでOK!)
~撮影手順~
- 三脚にカメラをセットする。
- リモートコードを接続します。
- 画質モードは、RAWにします。1枚15秒、30分撮影すると120枚撮影することになります。メモリーカードは大容量のものを用意しましょう。
- ISO感度を100に設定します。明るいので低感度で高画質な写真がとれます。
- 露出モードをマニュアル(M)に切り替えて、シャッタースピード15~30秒、絞り11~16に設定します。シャッタースピードは雷が光る間隔より短めにします。シャッタースピードが長すぎると一コマに2回分の雷が写ってしまい、露出オーバー(真っ白)になります。
- ピントを無限遠に合わせます。マニュアルフォーカスに切替えてライブビューの拡大機能を使ってなるべく遠くの建物にピントを合わせます。ピントが合ったら、テープでずれないように固定します。
- 構図を決めます。焦点距離や撮影場所にもよりますが、近くで光った場合でも写るようになるべく上空が入るようにカメラを少しななめ上に向けます。
- 試し撮りします。雷が写ってない状態で、うっすらと背景が写る程度に絞りの数値を大きくします。それでも明るい場合はNDフィルターで調整します。
- ドライブモードを連写にします。
- リモートコードを使ってシャッターを切り、レリーズをロックします。
- 雷が止むまで放っておきます。
上2枚は合成なし。運がいいと一度にたくさん写ります。
使用したアイテム
デジタル一眼レフ本体 高感度に強くなくてもOK! | canon EOS60D |
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レンズ 広角~標準形のズーム | canon EF18-55mmf3.5-5.6ISII |
リモートコード レリーズをオンした状態でロックする。 | canon RS-60E3 |
三脚 室内だから、軽めでOK | スリック ライトカーボンE73 |
ピントの固定に使うテープ | 堀内カラー パーマセルテープ |
この方法を知っておけば、花火や流星群の撮影にも応用できます。ぜひ一度お試しください。画像処理につて、詳しくは店頭まで。※撮影は、絶対安全な場所で行ってください。